夏休みの飛行機でご注意! お子さんの航空性中耳炎

 夏休みの一時帰国シーズン。飛行機の着陸時に、お子さんが急に耳を痛がって泣き出す。そんな経験はありませんか。
 これは「航空性中耳炎」と呼ばれ、気圧の変化に耳がうまく対応できず、鼓膜の内外で圧力差が生じて起こります。症状は離陸時よりも、気圧の変化が大きい着陸時(降下時)に起こることが多いとされています。
 大人は「あくび」や「つばを飲み込む」ことで耳抜きができますが、耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)が細く未発達なお子さんは、これがうまくできず、痛みを感じやすいのです。特に風邪や鼻づまりがあると耳管がふさがり、症状が強く出ることがあります。
 予防のポイントは、着陸時に飲み物を飲んだり、乳児なら授乳やおしゃぶりで「飲み込む動き」を促すことです。眠っていると耳抜きができないため、着陸前に起こしておくのも一つの方法です。
 さらに安心なのは、フライト前に鼻と耳の状態を診ておくことです。鼻づまりや中耳炎などがあると症状が強く出やすいため、出発前に耳鼻咽喉科でチェックを受けておくことをおすすめします。多くは自然に治まりますが、痛みや聞こえにくさが続くときは、早めに耳鼻咽喉科専門医へご相談ください。

髙松 俊輔 医師
(理事長・日本耳鼻咽喉科学会 専門医)

医療法人社団翔和仁誠会 JIN TOKYO CLINIC

国立山梨医科大学(現・山梨大学)卒業後、東京大学耳鼻咽喉科学教室に入局。
2002年、東京都多摩市にたかまつ耳鼻咽喉科クリニックを開院。
現在は東京を中心に、耳鼻咽喉科・皮膚科・泌尿器科・小児科・内科・サージクリニックなど21院を運営。

JIN TOKYO CLINIC / JIN東京クリニック

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