おそうじを中心とした生活知識が豊富な田丸氏が、ベトナムで過ごす際の豆知識をご紹介。今回はアルコール除菌について考察していきます。
ベトナム生活での必需品!
レストランに行くと、ベトナムに長く住んでいる人も住んで間もない人も、さらにはベトナム人でさえも、「箸やスプーンは使う前にペーパーで拭く」のをよく目にします。これは、店員が洗っていたとしても信用していないという表れで、日本ではあまり見ない光景がそこにはあります。おそらく、目に見えない菌やウイルスを、特に食事の際に気にしているのでしょう。しかし、これは食事の時だけ気にすれば良いのでしょうか。菌やウイルスは目に見えないからこそ、どこにいるかわかりません。もしかすると、テーブルや椅子にもいるかもしれません。前述したような日常的なシーンを見て、今回は皆さんにアルコール除菌の使用をおすすめします。

アルコール除菌のメカニズム

アルコールで除菌ができるのには理由があります。それは、ウイルスの構造とエタノールが関係しています。エタノールはエンベロープと呼ばれるウイルスの生体膜を破壊する働きを持ちます。そのため、エンベロープを持つウイルスにはそのエタノールが有効です。エンベロープを持たないウイルスには効果が発揮されませんが、コロナやインフルエンザなどの代表的なウイルスには効果を発揮します。
大事なのはアルコールの濃度

では、アルコール除菌剤であれば何でも良いのでしょうか。そこは、アルコールの濃度が関係してきます。一般的に、60%~95%のアルコール濃度のものが除菌効果は高いとされていますが、アルコール濃度が高すぎても除菌効果は低くなります。時折、食用の100%アルコールを見かけて、除菌効果が最も良いのでは?と思われがちですが、そうではありません。100%に近いアルコール濃度は、生体膜に含まれるタンパク質への変性効果は高いものの、タンパク質を瞬時に変性させると細菌は新たに膜をつくってしまい、アルコールに含まれるエタノールが浸透しにくくなってしまうため、むしろ除菌効果は低くなります。そのため、使用するシチュエーションで自分にあったものを選択してください。
アルコール除菌剤の使用方法

アルコール除菌剤は、以下の手順で使用してください。
①吹きかけるところは事前に乾拭きをするなど乾燥させておく。
②霧状に出るスプレーで吹きかける。
③吹きかけた後は吹いたりせず、自然に蒸発するのを待つ。
アルコールのため、自然に蒸発して乾きます。そのため、吹きかけた後は拭かずに待ちましょう。
家具:濃度より購入利便性を優先
例:ネイチャース/Natuearth(約6万VND)

手:濃度を優先し70%前後のもの
例:3エムハンドサニタイザージェル/3M Hand Senitzer Gel(約12万VND)

食事の際は?
口の中に入れるものに関しては、約100%濃度のアルコール除菌剤を使用してください。約100%なので、除菌剤というよりもアルコールそのものですね。小さなスプレー等に入れて携帯すれば、外出先のレストランでも使用することができます。約100%は確かに効果は低くなりますが、何もない状態よりも菌やウイルスの死滅に効果を発揮します。ぜひ日常生活を工夫して、安心したベトナムライフを送って下さいね!

Info
Cong Ty Tnhh KIREI PRODUCE VIETON代表 田丸仁
日本のオリコン顧客満足度ランキング調査において、ハウスクリーニング部門で総合1位を5年連続で獲得し続けた「おそうじ革命」を展開するKIREI produce(キレイプロデュース)へ2018年に入社。社長秘書、加盟開発営業部長、おそうじ革命事業部長を経て、2023年に海外事業部長に就任。ベトナム・ハノイに海外1号店を2024年4月に立ち上げた。今後は「世界中をKIREIに!」をモットーに、世界22カ国へ展開予定。
