
“Nice to meet you”だけじゃ足りない? そこから始まる英会話の広げ方
英語で初対面の相手と挨拶するとき、最初に口にするフレーズといえば“Nice to meet you.”。英語学習者にとっておなじみの、礼儀正しい定番表現です。でも、それだけで会話が終わってしまった経験はありませんか?実際には、“Nice to meet you.”“You too.”のやり取りで沈黙が訪れ、気まずくなることもあります。今回はそんな場面で役立つ、「そこから会話を広げるひと工夫」を紹介します。
“Nice to meet you.”はあいさつの「ゴール」ではなく「スタート」。多くの人はこの一言で会話が完了したように感じてしまいますが、実はこれはあくまで会話のスタート地点。英語圏では、あいさつのあとに一言添えてこそ自然な交流が生まれます。日本語でも「はじめまして。○○と申します」だけでなく、「今日は遠方から来られたんですか?」「このイベントによく参加されてるんですか?」と話を広げますよね。英語も同じです。
例えば、“So, what’s your role in the project?”(このプロジェクトではどんな役割をされているんですか?)や“How long have you been with your company?”(今の会社にはどれくらい勤めていらっしゃるんですか?)といった質問を添えるだけで、自然な流れが生まれます。また、“Is this your first time here?”(ここに来るのは初めてですか?)や“Where are you from?”(ご出身はどちらですか?)のような軽い質問も定番です。もし相手のことを少し知っている場合は、“I’ve heard your name before! You work with ○○, right?”(お名前聞いたことあります!○○と一緒に働いてますよね?)や“I saw your presentation last year. It was really inspiring.”(去年のプレゼン見ました。とても刺激を受けました。)など、相手を覚えていることを伝えると、ぐっと距離が縮まります。
会話を広げるカギは「質問」と「興味」。うまく英語で話せるかどうかよりも大事なのは、相手に興味を持って質問することです。多少たどたどしくても、「あなたに関心がありますよ」という姿勢が伝わると、会話は自然と続いていきます。特に初対面では、自分のことを話すより「相手の話を引き出す」ことを意識してみましょう。
英語力より大切なのは「感じのよさ」。実は英語ネイティブ同士でさえ、“Nice to meet you.”だけでは物足りなく感じることがあります。会話の広がりがないと「壁がある」と受け取られることもあるからです。表情やあいづち、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションに、ほんの一言の気の利いたフレーズ。それだけで第一印象は大きく変わります。
最後に。初対面の英語は誰でも緊張するものですが、“Nice to meet you.”に一言添えるだけで距離はぐっと縮まります。「今日はどんな1日でしたか?」「この会場どう思います?」そんな小さなフレーズが、次の会話、次のチャンス、次の出会いへとつながっていくのです。
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