CAPICHI PRESENTS – HANOI GOURMET STYLE – ディルフ/DILF

本誌編集部スタッフが、フードデリバリーアプリ「Capichi(キャピチー)」で人気のレストランやショップを実際に訪れて取材した内容を試食レポート付きで紹介します。今号は、食べ終わる頃には不思議ともう一つ欲しくなるドーナツを届ける「DILF」を徹底解剖します。

軽やかで濃厚、最後まで心地いい満足感から逆算して生まれたドーナツ

自ら味を確かめながら、一つひとつのドーナツと真摯に向き合うチャンさん

オーナーのチャン(Trang)さんは、1997年生まれのハノイ出身です。家族が製菓に携わる環境で育ち、飲食業界の現場で経験を重ねる中で、素材や製法への向き合い方を培ってきました。そうした歩みの中から、自身の店の主軸にドーナツを選びました。

開業当時のハノイでは、ドーナツ市場自体がまだ新しく、ニューヨークスタイルに代表される重く密度の高い生地は、アジアの味覚になじみにくいものでした。そこで既存のスタイルにとらわれず、土地に合ったドーナツを模索。たどり着いたのが、バターをたっぷり使ったブリオッシュ生地です。低温でじっくり発酵させ、生地を休ませることで、軽やかな口当たりに仕上げています。

運営においても、量産や短期的なトレンドは追いません。メニューは季節に応じて構成され、常時12〜14種類を用意。テトやバレンタインの時期には、限定メニューが登場します。なかでも、ベトナム産の金柑を使ったドーナツは、若い世代を中心に支持を集めています。

「濃く、たっぷり、満たされる」を理念に掲げ、原材料は産地の明確なものを使用しています。売り上げの数字よりも、満足した表情で店を後にする客の姿と、チームが無理なく信じる味を作り続けられる環境を重視しています。

レポーター:編集H
食べることと旅行が大好きな編集者。世界各国・地域の特徴的な料理を食べ尽くすのが夢。もう1つの趣味である写真の撮影も兼ねて街をぶらぶら歩き、お気に入りの飲食店やカフェを見つけるのが生きがい。

チョコレートソースをたっぷりとかけて、思いきり楽しむ。その自由な発想と遊び心

ふんわりと軽い食感の生地は、低温発酵と丁寧な仕込みの積み重ねから生まれる

艶やかな仕上がりは、最後のひと手間から。温度とタイミングの見極めが大切

クラック/Crack

4万9000VND

グレーズ・ミー・アップ/Glaze Me Up

2万8000VND

割れる食感が楽しい、甘さのコントラスト
表面を覆うのは、艶やかな琥珀色のハードキャラメル。かじると軽やかに割れ、心地よい食感と音を楽しめます。中にはバニラカスタードクリームがたっぷりと詰まり、キャラメルの濃い甘さをやさしく受け止めます。カリッとした外側と、しっとり柔らかな内側。異なる甘さの対比が印象的で、奥行きのある味わいが広がります。

生地の魅力を引き立てる、シンプルな構成
シンプルでありながら洗練された、王道のシュガーグレーズドーナツ。表面に薄くまとわせた糖衣が、小麦とバターの風味をやさしく引き立てます。ふんわりとした口当たりの中にほどよい弾力があり、噛むときれいに伸びてほどける食感から、確かな製パン技術がうかがえます。甘さは主張しすぎず、生地本来の旨みが際立ちます。

Capichi’sチョイス!

フィンガー・リッキン・グッド
Finger Licking Good

5万5000VND

タム
Tam

4万9000VND

濃厚なのに重くない、旨みが重なる味わい
クリームチーズのコクにネギの香りが重なり、ひと口目から強い印象を残すドーナツ。中には塩味の効いたマッシュポテトをたっぷり詰め込み、甘辛いベーコンと合わさり、塩味と甘みのバランスが絶妙。仕上げに散らされたポテトチップスが、カリッとした食感のアクセントに。濃厚ながらも、思わず手が伸びる“やみつき系”です。

抹茶と小豆が織りなす、静かな調和
ホワイトチョコレートに抹茶を合わせたコーティングが、やさしい緑色とほのかな香りを演出します。中にはなめらかな抹茶カスタードと韓国産小豆を使った粒あんを詰め込み、上品で落ち着いた甘さに仕上げています。抹茶はコクがありながら角がなく、小豆のほくほくとした食感と自然に調和。繊細で、どこか和の趣を感じさせます。


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23 Ngo 172 Au Co, Tu Lien, Hanoi

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