器から1杯のカップまでコーヒー豆と共にめぐる旅
Eggyolk
エッグヨーク

飲食業界で働いていた創業者のナム(Nam)さんが2021年、ハノイ・ホアンキエム(Hoan Kiem)区のチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りに開店したエッグコーヒー専門店。2024年4月現在はハノイ旧市街に旗艦店が出店され、フンイエン(Hung Yen)省のエコパーク(Ecopark)内にも2店舗を構えています。

コーヒー豆の仕入れ先はココ!

クアンチー(Quang Tri)省

ラムドン(Lam Dong)省

住:5A Chan Cam, Hang Trong, Hanoi電:088-824-9686
営:6:30~22:30 FB:Eggyolk Coffee

苦境に立たされても諦めずに見事な飛躍を

Q: 同店を開業しようと思ったきっかけを教えてください。 

A:ハノイの代表的な飲み物であるエッグコーヒーを、新しい形で地元の人々や観光客に再発見してもらおうと、エッグヨークという名で店を開業しました。2021年7月に最初の店舗をオープンしたのですが、そのわずか2週間後にコロナ禍による市内全域のロックダウンがありました。大変な時期でしたが、その間はコーヒー農園に出向いて収穫を体験し、懸命に働く農家たちに刺激を受け、それが私たちの突き進む力の源となりました。現在までに、ハノイ市内とフンイエン省で計4店舗を展開しています。

友人との会話を楽しんだり、仕事や勉強をしたりと、さまざまな目的に対応できる空間

一目で心をつかむ受賞歴のあるデザイン

Q:店内はとても目を引くカラーテーマですね。ビジュアルの基になったコンセプトは何ですか?

A:当店のコンセプトは「早朝から元気をお届けする」ことです。1杯のエッグコーヒーには、卵のタンパク質とコーヒーのカフェインが含まれており、朝の活力源として十分な栄養が含まれています。卵をベースにして、昇る太陽のイメージと暖色系の赤、オレンジ、黄色を取り入れ、生き生きとした親しみやすいデザインを意識しています。ありがたいことに、2023年には「レッド・ドット(Red Dot)デザイン賞」を受賞しました。

卵をモチーフにしたマグカップやトートバッグなど、オリジナルデザインのグッズも販売

店内には黄色やオレンジ色の鮮やかな絵画を多く飾っている

定番のドリンクを格上げモダン風にアレンジ

Q:同店のエッグコーヒーならではの特徴は何ですか?

A:卵は、黄身が鮮やかな赤色で生臭さのない青い殻の卵を使っており、普通の卵よりコレステロールが低く、栄養価が高いとされています。コーヒーには、ベトナム式の伝統的なフィルターコーヒーではなくエスプレッソで仕上げ、ユニークな風味を加えています。クアンチー省から仕入れたアラビカ種コーヒー豆の酸味と優しい口当たりは、エッグクリームの甘みと濃厚さとのバランスが良く取れています。暑い季節のベストセラーとなっている冷たいエッグコーヒーや、エッグ抹茶、エッグココアなども提供しています。

 店内で使う食器は、バッチャン(Bat Trang)村の職人に特注したものです。左側にある写真のように、エッグコーヒーを温めるためのお湯を入れるボウルは卵の殻を割ったような形をしており、これは職人が細部まで手作業で作ってくれます。良質な原料とベトナムの文化的要素を取り入れ、お客さんに楽しんでいただける日常的なドリンクを作ることを心がけています。

エッグクリームを先に味わえるよう、エスプレッソとは別々に提供される

クロワッサンをエッグコーヒーに浸して味わうのが同店おすすめの食べ方

愛されるエッグコーヒーをさまざまな形で届ける

Q:今後の目標、やりたいことは何ですか?

A:ハノイに店舗を増やし、ホーチミン市をはじめとした大都市にも事業を拡大し、エッグコーヒーをもっと多くの人に届けたいと考えています。また、自宅でも手軽に楽しんでいただけるインスタントエッグコーヒーや、お土産の選択肢になるグッズなどの新商品を開発中です。お客さんの体験をより良いものにするよう今後も努めますので、ぜひご期待ください。

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