器から1杯のカップまでコーヒー豆と共にめぐる旅
Ta Ca Phe
ターカフェ

2019年にトゥイ(Thuy)さん、チャン(Trang)さん、ホアンアイン(Hoang Anh)さんの友人同士3人が開業した、タイホー(Tay Ho)エリアの路地にひっそりと佇んでいるカフェ。コーヒー豆の自家焙煎や卸売り、カフェ運営におけるコンサルティング、バリスタや焙煎士のトレーニングも行っています。

コーヒー豆の仕入れ先はココ!

アラビカ種
 ソンラー(Son La)省マイソン(Mai Son)県
 ラムドン(Lam Dong)省ダラット(Da Lat)市
ロブスタ種
 ダクノン(Dak Nong)省ダクミン(Dak Mil)県

住: Ngo 41 Tay Ho, Tay Ho, Hanoi
電:
086-272-9950
営: 7:30~22:30
FB:
Ta Ca Phe
※ほかAu Co通りに新店をオープン予定

都心の隠れ家的な落ち着いた空間を目指す

Q: ターカフェを開業しようと思ったきっかけを教えてください。 

A: 私たち3人はそれぞれの本業を持っていますが、コーヒーに対する情熱は共通しています。以前は年に1回ほど、3人でベトナム北部の山岳地帯にバイク旅行に出かけていましたが、生活が忙しくなり、頻繁には行けなくなりました。そこで、都会の喧騒の中に自分たちのための静かな空間を作り、みんなにも共有したいと思い、このような場所でターカフェをオープンしました。農園との取引、焙煎や抽出、店舗運営などの役割を分担し、一緒にお店を切り盛りしています。

3人の共通点は、コーヒーと自然を満喫できる旅行が大好きなこと

国際基準を満たしたベトナム産コーヒー豆にこだわる

Q:生豆の扱いにおいて気をつけているポイントは何ですか?


A:当店は、栽培から焙煎や抽出に至るまで、スペシャルティコーヒー協会(SCA)の基準に沿った厳格な工程を経てコーヒーを提供しています。高品質のコーヒー生豆を仕入れるために、ソンラー省、ラムドン省、ダクノン省などベトナム各地の農園と緊密に連携し、最適な栽培・収穫方法を追求しています。
 また、豆の焙煎方法もとても重要です。コーヒーの生豆には約300種もの香り成分があり、焙煎することにより850種以上になります。それらを引き出すために焙煎士は、栽培の土壌から標高、豆の性質まで徹底的に理解しなければなりません。それぞれの豆
のアロマと風味の長所を際立たせるために、豆の特徴に応じた焙煎プロファイルを開発しています。

ダクノン省の農園の満開のコーヒー花

農家がコーヒーチェーリーを精製している様子

慣れ親しんだ飲み物にひと工夫

味のバランスを考えて作った個性豊かなブレンドを提供

コーヒーの果皮を使ったカスカラティーもある

Q:飲んだ人の印象に残るコーヒーを提供するために意識していることはありますか?

A:ドリンクを提供するにあたって、当店の個性的な味と、飲み物本来の特徴を大切にしています。例えば、自家焙煎のオリジナルブ
レンドは豆の個性を生かした本格的な1杯に仕上げています。焙煎の過程でできる限りコーヒー豆の風味を引き出すよう心がけているので、レシピでは不自然な風味を加えないようにしています。また、お客さんに豆の種類を選んでいただいたり、好みの風味を尋ねておすすめの淹れ方を紹介したりと、おいしいと思ってくれるものを提供できるようにコミュニケーションをとっいます。

毎日来てくれるお客さんは、まるで贈り物のよう

Q:どのような思いを持って、多様性に富んだお客さんを迎え入れていますか?

A:店を運営する上で最も恵まれていると感じるのは、私たちにとって贈り物のような存在であるお客さんです。地元民と外国のお客さんの来店比率は半々で、コーヒーを飲みながらそれぞれの時間を穏やかに楽しんでいる光景が大好きなんです。文化的背景やコーヒーの味わい方がそれぞれ異なり、単にコーヒーを売るだけでなく、お客さんの声に耳を傾けて、店についての貴重なフィードバックをいただくことで、商品やサービス品質の向上にもつなげています。

開放感あふれる心地よい屋内外の空間が充実

磨き上げた商品をより多くの人へ

Q:今後の目標、やりたいこと教えてください。

A:現在の店舗は品質に専念し、お客さんにはそれを実感してもらい、私たちが日々提供するものをより良い形に仕上げるための場となっています。それが受け入れていただけるようになった今、より多くの方にアプローチしたいと思い、タイホー区にもう1つの店舗をオープンすることになりました。
 リモートワークができる快適な空間を求める多くのお客さんのニーズに応えられるように、さらに広い屋外スペースと、店内にワーキングスペースも設置する予定です。もちろん、できる限り最高品質の商品と体験を引き続きお届けするよう常に心がけていきます。

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