おそうじを中心とした生活知識が豊富な田丸氏が、ベトナムで過ごす際の豆知識をご紹介。今回は、ベトナムと日本の掃除にまつわる文化の違いについて考察していきます。
日本とベトナム、掃除に関する違い
ハノイに住み始めて約1年が経過しました。最初、「家庭内のゴミはどこに捨てに行けばよいんだろう?」と思ったものです。今回は、ベトナムに来て感じた日本との掃除に関する違いをまとめてみました。
レストランやショップ
ベトナムの多くのレストランのホールスタッフ、スポーツジムの常駐トレーナー、家電製品屋の販売員といった、接客に携わる人たちは、自分たちで自分たちの施設内を掃除するという習慣がありません。掃除は別で業者に依頼をしているケースがほとんどです。自分たちの仕事の線引きをしている様子がうかがえます。
ゴミの捨て方と捨て場所
ベトナムでは、家庭ゴミの捨て場所はまるで暗黙の了解のように、家の前の電柱や道の角にどさっと捨てられます。そして、夜中にゴミ収集の人が来て、ゴミを回収していきます。ゴミをわざわざ分別する必要もないですし、指定のゴミ袋もありません。
掃除の頻度
一軒家に住むベトナム人は、毎朝家の前を掃除します。玄関の前を箒と塵取りで掃き掃除するのが日課です。家のドアを開けっ放しにしていて、頻繁に来客があることが関係しているのかもしれません。
掃除の方法
ベトナムの家の場合、タイル床が多いためか、基本的な掃除方法は水撒きスタイルです。掃除機をかけるよりは水を撒いて水を切る方が効率的なためでしょうか。
ここ最近は、日系企業の進出が増え、マンションタイプや床材の変化によって、掃除方法も大きく変わりつつあります。しかし、ハノイは歴史と共存する都市、まだまだ古い民家も多く、これらの違いはしばらく残りそうです。
Info
Cong Ty Tnhh KIREI PRODUCE VIETON代表 田丸仁
日本のオリコン顧客満足度ランキング調査において、ハウスクリーニング部門で総合1位を5年連続で獲得し続けた「おそうじ革命」を展開するKIREI produce(キレイプロデュース)へ2018年に入社。社長秘書、加盟開発営業部長、おそうじ革命事業部長を経て、2023年に海外事業部長に就任。ベトナム・ハノイに海外1号店を2024年4月に立ち上げた。今後は「世界中をKIREIに!」をモットーに、世界22カ国へ展開予定。