日越交流サロン「キャンパスハノイ/Campus ha noi」では、土・日曜午後に日越交流会を催しており、毎回日越の文化、風習、遊び、料理などの多彩なテーマで会話と交流を楽しんでいます。
さて、12月といえばクリスマス。ベトナムではクリスマスは普通の平日と考えている人が多く、イベントと捉えて盛り上がっているのはほとんどが若い男女です。しかし、Campusの交流会に参加してくれたベトナム人に、ベトナム人はクリスマスに何をしているのか、恋人が日本人だったらクリスマスに行きたいところはどこなのか、どんなプレゼントを贈りたいのか、どんなプレゼントを贈られたらうれしいのかといった「デート&プレゼント」と、日越カップルに付き合ってびっくりしたこと、苦労したこと、長く付き合うコツなど「カルチャーギャップ」の2つについて聞いてみました。
加えてCampusのスタッフにも、もし恋人が日本人だったらどんなデートプランを立てるのか、クリスマスに何を贈るのについても併せて聞きました。
Campus交流会のベトナム人参加者に聞く「デート&プレゼント」編
サパに行って雪を見て、ホテルでケーキを食べたいです。プレゼントは特に考えていません。
ハノイ大聖堂に行って屋外コンサートを観たあと、一緒に食事したいです。イタリア料理がいいかな。プレゼントは心がこもったものなら何でもいいです。
ビテクスコタワーのサイゴンスカイデッキ展望台の展望ラウンジでお酒を飲んで、5万VND札で作った花束をプレゼントします。
ハロン湾に客船ホテルがあると聞いたので、船に宿泊してハロン湾クルーズを楽しみたい。プレゼントは花束をもらいたいです。私は彼に日本料理を作ってあげたいです。
プレゼントは日本から持ってきたチョコレートをあげます。もらいたいものは恋人です(笑)。
クリスマスのマーケットに行って、買い物を楽しんだ後は屋外のバーでゆっくり食べたり飲んだりしたいです。
ロッテセンターの屋上階「トップオブハノイ」でバンドの生演奏を聴きながらご飯を食べます。
特にどこにも行かないで、家で家族とゆっくり過ごします。プレゼントは特に考えていませんが、もしあげるなら、状況をよく見て相手に不足しているものとか、相手が好きなものを選んであげます。ペンとか靴とか。もらうなら一緒に綺麗な景色を見るのが一番うれしいです。
ベトナムにモミの木があまりないので、松の木にクリスマスの飾りをします。松の街路樹がある通りで恋人と一緒に散歩して思い出を作りたいです。あと、写真を撮ってインスタグラムにアップします。
ホアンキエム湖の歩行者天国で散歩したり、有名なチャンティエンのアイスクリームを食べたり、おしゃべりしたいです。夜になったら野外の夜市場を散歩します。ご飯はブンとかフォーを食べます。
故郷は日帰りできる距離なので、恋人を故郷に連れて行きます。近くにピクニックできる山があるので登って、帰ったら家の庭の果物をとって食べたり、庭の池で釣りをして遊んだり、ヤギを飼っているので一緒に餌をあげて遊びます。晩ごはんは家で飼っている鶏で鍋を作って、夜は近くの喫茶店でコーヒーを飲みながらおしゃべりしたいです。
イオンモールかVINグループのモールに行って、資生堂の化粧品とか日本製の服とか靴とか、ちょっと奮発したものを買ってあげます。それからモール内のレストランで食事します。貰いたいものは心がこもっていれば何でもいいです。
ホアンキエム湖を散歩しておしゃべりしたり、コーヒーを飲んだりします。シクロか、1時間でハノイ市内を1周する2階建てのバスがあるので、それに乗って観光します。プレゼントは本、マフラー、ぬいぐるみなどを貰いたいです。あげたいものはペアのセーターです。
カンナムスクエアビル72階のバーでワインを飲んでみたいです。
ベトナムにはクリスマスにフライドチキンを買って食べる習慣はありませんが、自分が好きなのでテイクアウトして、タイ湖の景色を眺めながら食べたいです。
ブイビエン通りやグエンフエ通りなど賑やかなところを散歩して、近くでディナーを食べてからカフェやバーでゆっくりしたいです。
Campus交流会の日越夫婦&カップルに聞く「カルチャーギャップ」編
常識の違いにびっくり!
ベトナム人は家族を大事にするところです。私は「便りがないのが無事な証拠」と考えているので、逆に日本にいる両親に頻繁に連絡しすぎると「何か言い出せないことがあるのではないか?」と心配を与えてしまうと思い、たまにしか家族に連絡しないのですが、ベトナムでは男女ともにしょっちゅう家族に連絡しています。彼女に日本のやり方は冷たいと言われてしまい、なんと説明したらわかってもらえるか苦労しました。
恋人の日本人に、食べ物を残したら注意されてびっくりしました。後日、日本の文化は全部食べるのが礼儀だとわかりました。あと、自分の家族に彼女を紹介したかったのですが、恥ずかしいからと嫌がられました。ベトナムの文化では普通のことだからと説得して家族に紹介しましたが、その後喧嘩になりました。
異文化を実感!
ベトナムの男性はとにかく優しいです。レストランや車のドアを開けてくれたり、バイクに乗るときはヘルメット被せてくれたり、突然花束をプレゼントしてくれたり、日本人男性にはしてもらったことのないことをたくさんしてもらって感激しました。反面、約束をしていても当日にならないと行動せず、行きたかったレストランに入れなかったことがありましたが彼はあまり気にしていませんでした。また、タバコを吸う時に私に断らずに吸い始めるといったことに「のんびりしているなあ」と苦笑いでした。
日本人男性とお付き合いしていた時、時間にちょっと遅れただけで激怒されたことがあります。ベトナムはバイクで移動することが多いので道の混雑具合によって少し遅れることがあると説明しましたが、彼はずっと「日本では」と言って話を聞いてくれませんでした。あとは希望を曖昧にしか言ってくれずに突然怒られたこともあり、嫌になってお別れしました。
長く付き合えるコツを発見!
ベトナム人男性は何でも言うことを聞いてくれますが、その場しのぎで適当に言っているだけのことが多く喧嘩になることがあります。普段は優しい反面プライドが高く滅多に謝りません。こちらも話半分に聞いて過度な期待をしないことが大切ですが、ごくたまに真剣に言っていることもあり、その時にいい加減に対応すると怒られるのが難しいところです。広い心で細かいことをあまり気にしないことが長く付き合えるコツだと思います。
現在お付き合いしているベトナム人女性と出会った時、 彼女は実習生として日本にいたので1年くらい遠距離恋愛でした。別れないようにするコツは毎日ビデオ通話で話すことですが、日本とベトナムでは2時間の時差があるので時間の調整が少し大変でした。ベトナム人女性はある意味自分のことを姫だと思っているので、恭しくお仕えするような気持ちで付き合っていくことが大切だと感じます。また、こちらがお腹がいっぱいの時に料理を作ってくれたりしますが、その時は余計なことは言わずに感謝して食べた方がいいです。向こうは好意でしてくれていますから、断ると食べられない理由があっても不機嫌になります。
番外編 Campusスタッフに聞く「もし恋人が日本人だったら?」
一緒に教会に行きたいです。あげたいものはお菓子や、寒くなるので赤いセーターです。もらいたいものは白いバラの花です。
恋人がいないから想像しにくいですね…。どこにも行かないし、プレゼントは上げないと思います。
人が少なくて景色がきれいなところに行きたいです。キャンプ用のコテージなんかがいいですね。バーベキューやパーティもできるし。2人きりではなく、ベトナム人、日本人の友達みんなで行きたいです。そこで出会いがあって、新しいカップルができたらいいなと思います。プレゼントは、おしゃれでかっこいい毛糸の帽子。あとは、寒くなるので一緒にコートを買いに行っておそろいで着たいです。
みんなでホアンキエム湖に集まって飲み会をしたいです。日本人とベトナム人双方の友達を呼んで、みんなが仲良くなるきっかけにしたいです。楽しいですから。彼女にあげたいものはマフラーです。ベトナムではマフラーは恋人にあげるプレゼントという感じがあります。もらいたいものは、彼女と一緒に撮った写真です。印刷して財布に入れておきます。記念が一番のプレゼントだと思います。
ベトナムのクリスマスは日本ほど気合いが入っておらず、普段のように遊びに行き、プレゼントは贈りたければ準備すればOK、気が合う相手と楽しく過ごせればそれで充分。というくらいのゆるい印象を受けました。意中のベトナム人がいる方は、気軽に「どこか遊びに行かない?」と誘ってみてはいかがでしょうか。
著者
CAMPUS HANOI
日越交流サロン・レストラン
プロフィール
CAMPUS HANOIの母体は東京で活動する、外国人支援のNPO法人です。
ベトナムと日本のカケハシとなり、両国の文化を広げる活動をおこなっております。
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