本誌編集部スタッフが、フードデリバリーアプリ「Capichi（キャピチー）」で人気のレストランやショップを実際に訪れて取材した内容を試食レポート付きで紹介します。今号は、キムパプやトッポギなど韓国料理を提供する「TE TE」を徹底解剖します。
韓国の伝統と、情熱も提供究極のホットな食文化を体感
オーナーのカン・ソンギュ（Ｋａｎｇ Ｓｅｏｎｇ Ｋｙｕ）さんは、１９８８年生まれの韓国ソウル出身です。２０１９年にベトナムを訪れた際、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2カ月間の滞在を余儀なくされました。その間にベトナムで韓国の食文化を広めたいと感じるようになり、当地で飲食店を開くことを決意しました。
２０２４年には３店舗がオープンし、さらにはオトギ（Ｏｔｏｇｉ）ベトナム社と提携してトッポギソースの開発・生産も開始。今後は、より多くのベトナム人に韓国の本物の味を届けられるようにと活動していくほか、店舗の利益の一部をベトナムの貧しい子どもたちに寄付することも考えています。
メニューは、韓国の伝統的な本来の風味を大切にしています。日本人から最も人気のある料理は、ビビンバやキムパプ、マヨチキンライス、マグロライス、フライドチキンなど。店名の「ＴＥ ＴＥ」は、ベトナム語で「ピリッとくる辛さ」という意味で、ベトナムではトッポギが人気、かつそれが韓国料理の代表例でもあることから選ばれました。店内は赤と黄色の温かい色合いで、親しみやすさと伝統的な雰囲気が漂い、自宅のようにリラックスできる空間を提供しています。
レポーター：編集H
食べることと旅行が大好きな編集者。世界各国・地域の特徴的な料理を食べ尽くすのが夢。もう1つの趣味である写真の撮影も兼ねて街をぶらぶら歩き、お気に入りの飲食店やカフェを見つけるのが生きがい。
同店スタッフのトゥイ（Thuy）さん（写真左）は、開店当初からオーナーをサポート
韓国本場の味を見事に再現。厳選した食材で丁寧に作られた品ばかり
店内は黄色の照明で照らされ、シンプルで落ち着いた空間ながらも清潔感がある
マヨチキンライス／Mayo Chicken Rice
7万9000VND
とんかつライス／Tonkatsu Rice
12万9000VND
サクサクととろとろの至福のコラボ
ふんわりとしたスクランブルエッグの下には、たっぷりの白ご飯が敷かれています。カリッと揚げた鶏肉の外はサクっと、中はジューシーで柔らかく、一口食べると旨味が溢れ出す絶品の仕上がりです。たっぷりとかかったクリーミーなマヨネーズソースとピリッとしたスパイスソースが絶妙に絡み合い、乾燥海苔の風味が良いアクセントになっています。
特製ソースでさらにおいしく
サクサクの衣に包まれた豚カツは、噛むたびにジューシーな肉汁が溢れ出てきます。付け合わせとして、シャキシャキの千切りキャベツと紫キャベツ、新鮮なトマト、そして大根の漬物が添えられており、見た目は色鮮やかで、栄養バランスもしっかりと考えられています。ふっくらと炊き上げたご飯の上には海苔が乗せられており、香りを引き立てています。
Capichi’sチョイス！
ツナキムパプ／Tuna Kimbap
5万9000VND
トッポギローズテーテー／Tokbokki Rose Te Te
11万9000VND
彩り豊かな具材で満足感もたっぷり
キムパプといえば韓国の国民食の1つであり、中の具材を変えることで無限のバリエーションが楽しめます。同店の具材がたっぷりと巻かれた大きなキムパプには、ふんわりとした卵、シャキシャキの人参ときゅうり、甘酸っぱい大根、風味豊かなツナがまとめられています。ご飯はごま油で風味付けされ、その豊かな味わいが病み付きになります。
クリーミーなコクとピリ辛の絶妙ハーモニー
まず、小さくかわいらしいフライパンに盛り付けられた食材たちが、色鮮やかで目を引きます。クリームソースはほんのりピリッとした辛さがアクセントとなり、もちもちとしたミニサイズのトッポギや、弾力のある太めの春雨が、食感の楽しみを創出。さらに、魚のすり身、ソーセージ、ゆで卵が加えられ、味わいに深みとコクが生まれています。
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