皆さんは、ベトナム語に興味があるでしょうか?
きっと「一度は興味を持った」という方がほとんどだと思います。この記事をご覧になっていると言うことは、ベトナムに何らかの形で滞在されていますよね?旅行・出張・駐在、家族として帯同、現地に飛び込んで生活中など、色々なパターンが有ると思いますが、いずれにしても周りはベトナム語だらけ(当然ですけど)、この冊子を手に取って、日本語でほっとしている。と言うのが正直なところだと思います。
ベトナム語を全く話せなくても生活は出来ます。この冊子にも沢山の日本食レストランが紹介されていて、みなさん、どこに行こうかな?と迷っていますよね。コンビニなどもお金を払うだけならレジの表示を見たり、スタッフのカタコトの英語でどうにかなります。でもそれだけでは、魅力とハプニング一杯のベトナムをほんの一部しか味わっていないとも言えます。
もったいない!
外国で現地の皆さんと交流するのは、旅の醍醐味の一つですし、楽しさも断然アップします!ローカル市場や露店のローカルフードのお店では、日本語はもちろん英語もまず通じません。英語が通じると感じるのは、空港・ホテル・それからコンビニの若い店員さんぐらいです。
私は日本人向けのサービスアパートに住んでいます。日本人向けと言っても、掃除や洗濯をしてくれるスタッフ(というかだいたいおばちゃん)はバリバリのベトナム語しか話してくれません。「今、リモート会議中だから掃除はあとにして」とか、「洗濯に出した靴下が片一方しか返ってきてない。」「バスタオルが無い。」割と困るシチュエーションでは、ほんの少しでもベトナム語が話せるだけでどうにかなります。美味しくて安いローカルフードも好きなときに食べ放題。何なら路上のローカル床屋さんでたったの200円でヘアカット。なんてことも出来たりして、滞在がより楽しくなりますし、行動範囲もぐんと広がること間違いなし!というわけです。話せなくても生きてはいける、でも話せるともっと広く深くベトナムを感じることが出来るようになります。
みんな諦めるベトナム語。とにかく通じない(涙)
ベトナムで出会う日本人のみなさんに、「ベトナム語どうしている?」と聞くと90%以上の確率で「無理」「諦めた」と言う言葉が返ってきます。私も最初の頃はそうでした。「簡単!カタカナベトナム語」みたいな本を買って、意気揚々と話しかけてみたら、返ってくるのは
「ハァ?」
やる気や意欲が一撃で吹っ飛びます。この「ハァ?」はベトナム語ではHả? 「えっ?」と言う軽い聞き返しなので相手に悪意はないのですが、日本語の「はぁ?何言ってんの?こいつ」の様に聞こえてしまいますよね。特に日本人は「相手に迷惑をかけたくない」と言う意識が強いので、「あ、通じない。ごめんなさい。何でも無いです。もういいです。Sorry sorry.」の様になりがちです。私自身もそうでした。実は一度挫折しています。
「発音が日本人の想像を越えるレベルで異なるベトナム語」をカタカナ発音していると、ネイティブにとっては全くベトナム語に聞こえないので、まず通じません。そもそもこちらがベトナム語を話していることに気づいてもらえないので、日本語を話せそうなベトナムの方に、ベトナム語で話し掛けたのに「スミマセン、日本語はよく分かりません」と言われてしまったことがあります。なんともばつの悪い一幕でした。
とにかく難しい発音!日本人には無理なのか?
結論から言ってしまえば、誰でもきっと出来るようになります。ベトナム語にチャレンジする多くの皆さんは、「最初はカタカナで」と思いますよね?これが諸悪の根源です。カタカナでは正しい発音を表現出来ません。カタカナだけでベトナム語を話せるようになった人は見たことがありませんし、いくら沢山単語を覚えても全く意味がありません。
でもカタカナから離れるのはなんか怖いし、面倒ですよね?私もそうだったので気持ちは分かります。カタカナは諦めても、とりあえず記号無しのアルファベットでメモ。の様にしていましたが、それではタクシーで行き先を言うときですら通じません。少しでも良いから話せるようになりたい。と言う方は、カタカナは諦めて、ベトナム語の文字で単語をメモできるようになってください。ベトナム語の文字で単語を書くと、実はそこに「発音の方法が全て書かれている」からです!「こんにちは」Xin chào 最後が下がるように発音します。「有り難う」Cảm ơn 最初は波打つように低めに、後ろは「オン」ではなくて「ウン」のように発音記号の意味を覚えるだけで「なるほど、そうやって発音するのか」と分かるようになります。
なので、初めて見た単語ですらも、書いて有るとおりに発音すると、相手に通じてしまいます。と力説しても「見た目もごちゃごちゃしていて分かりにくいし面倒くさそう」と思いますよね?大丈夫です!ベトナム語のアルファベットは基本的に英語のアルファベットと同じ、そしてベトナム語特有の記号は「たったの8種類」しか有りません。そのうち5つはá à ả ã ạの様な声調と呼ばれる音の高さ、上げ下げ。残りの3つ ă â ơ の様な記号は、日本語の aiueoとちょっと違う母音12種類の発音、口の開け方を現しています。たったの8つ!単語を100や200覚えることに比べればとても少ないです。皆さんも本気を出せば絶対に話せるようになります。
Channel Kazでは、そういった発音や文字、勉強の仕方についても「こうすれば難しくない!」と言う考え方やヒントを「日本人の視点で」紹介していますので、是非チェックしていただければ嬉しいです。
著者
Kaz
プロフィール
1970年生まれ
日系ベトナムIT企業現地採用ITアドバイザー
静岡県浜松出身
ベトナム語独学歴3年半
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