5000年前から存在する葉笠ノンラー伝統的な帽子に絵を施して土産品に
陰陽五行説という東洋哲学の思想に沿った5つの主色を用い、当時の人間と動物の様子や日々の農村生活を描いた、1000以上の歴史がある民間木版画「ドンホー」という美術様式の特徴を、ドゥードゥルアートと組み合わせ伝統的な葉笠「ノンラー」に干支の絵を新スタイルで描くワークショップ。画家のバムビー(Bam Bi)さんが、その伝統技法の継承とベトナム文化の発信に貢献すべく、親しみやすいアプローチを通じて国内外のより多くの人々に関心を持ってもらいたいと、2019年に同事業を開始しました。ワークショップ中の説明などは日本語でも対応可能です。
一般的な16本の竹製骨組みのノンラーではなく、大人も子どもも着用しすいように特注した、熟練した職人によって作られた一回り小さい14本のものを使用
Step 1: 作品の文化的背景を知る
ベトナムの国家無形遺産に認定されたドンホー版画と、ノンラーの伝統工芸の歴史と現状について紹介を受ける
Step 3:ノンラーの骨組みがガイド線になる
今回の取材では、干支の動物は寅を選択。下書きは鉛筆を使用し、消しゴムを使用した際はカスをブラシでしっかりと払い落とす
Step 4: チューブ絞りは一定の力加減で
下書きを終えたら、金色の立体ペンで線を引く。これにより後の色塗りが容易になり、絵を細部まで際立たせるための重要なステップとなる
インクが乾くまでは、中部高原産のウーロン茶とフエの職人が作ったココナッツ菓子を食べながら、バムビーさんによるピアノと竹笛の演奏を堪能
Step 5: 耐水性を高めるには塗り重ねが大切
陰陽五行説の技法に沿って、アクリル絵具で色を塗る。時間内に完成しなかった場合は、持ち帰り用として7色の絵具とブラシを用意してくれる
創設者:バムビーさん
「当ワークショップでは作品作りを通して、ベトナムの伝統文化を伝承できるほか、文化の多様性の認識を世界へ広げることにも役立っています。また、ベトナム文化の歴史を知り、深い理解も得られます。完成した作品はお土産にもぴったりなので、お気軽にご参加ください。」
B/S Art Studio
ベンタイン市場と隣接し、ベトナムの伝統文化や風習をモチーフにしたバムビーさんの手描き作品を展示するアートスタジオ。ギャラリーや絵画の体験スペースとしての機能のほか、カフェとしても利用でき、アート空間に浸かりながらゆったりとした時間を過ごせます。また、オリジナルキャラクターの絵本の制作や、土産品のオーダーメイドにも対応しています。
ビーエス・アートスタジオ B/S Art Studio
住 | 3F, 106 Le Loi, Quan 1, HCMC |
電 | 098-808-0837 |
営 | 9:00~19:00 |
bs_artstudio |