クチトンネル

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クチトンネルとは

クチトンネルとは、ベトナム戦争時、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)によって建設された地下トンネル陣地群です。ゲリラの根拠地として作られ、現在のホーチミン市クチ県からカンボジア国境付近まで張り巡らされました。全長200kmにも及ぶ巨大なトンネルです。
現在のクチトンネルは、ベトナム軍管理の元、その一部が史跡として公開されています。ホーチミンの観光地としての歴史は長く、多くの観光客が訪れる同市屈指の観光名所となっています。

クチトンネルへの行き方

クチトンネルは、観光ツアーで行くことが一般的ですが、今回はローカル路線バスを乗り継いで行ってきました。正直、乗り継ぎの時間や現地についてからのアクティビティなどのコスパを考えると、観光ツアーで行くことをおすすめします(笑)
クチトンネルまでの道のりも楽しみたい!という方はぜひローカルバスを乗り継いで行ってみてください。ガイドブックには無い新たな発見があるかもしれません。

バスマップアプリを使ってローカルバスを乗り継ぐ!

クチトンネルは、ホーチミン中心部からバスを乗り継いで片道2時間ほどかかります。ローカルバスは難易度が高いと思われがちですが、バス乗換案内アプリの「BUSMAP」を使うことで簡単にルートを調べることができます。日本語対応です!
行きたい場所を入力するだけで、GPSで最寄りのバス停、乗り継ぎルート、時刻表、バスの番号(ベトナムのバスは基本的に路線ごとに番号が割り振られています)を表示してくれます。

ローカルバスの乗り方

ベトナムの路線バスは料金先払いです。バスに乗ったら添乗員が近づいてくるので、手渡しで支払いましょう。料金は基本的に一律で5,000VND(約25円)~10,000VND(50円)程度です。降りるときは日本と同様にブザーを押します。バスが止まったら降りましょう。ただし、古いバスはブザーが作動しないことも多々あります。そのときは添乗員に降りる場所を伝えておくと安心です。社内アナウンスは適当なので、乗り過ごさないように注意しましょう。降車予定時間が近くなったら、バスマップでGPSを確認しておくとよいでしょう。

クチトンネルへの道のり

今回はバックパッカーが集まるファングーラオ(Phạm Ngũ Lão)通りのバスターミナル(Bến Xe Buýt Sài Gòn Lê Lai)から出発します。バスの本数は多く朝5:00頃から20分おきに出発しています。このバスターミナルが始発です。クチ県方向の路線はいくつかありますが、今回は13番のバスに乗ってクチのバスターミナルへ、そこから79番のバスに乗り換えてクチトンネル(Bến Đình)の目の前のバス停で降車です。片道おおよそ2時間ほどです。

クチトンネルのチケット

クチトンネルへ到着したら、まずはチケットを買いましょう。入り口はバス停から降りて徒歩5分ほどのところにあります。チケットは65,000VND(約325円)です。チケットには、トンネル観光の基本プログラム、トンネル内の観光ガイド(ベトナム語、現役のベトナム軍兵士!)、キャッサバイモと笹のお茶試食が含まれています。意外と充実してますね!
チケット、パンフレットと一緒にシールが渡されるので、目立つところに貼りましょう。

クチトンネルの歴史ビデオ視聴

トンネル展示エリアに入ったら、そこからガイド役の兵士が案内してくれます。基本的に何人かまとめて案内するため、個人でいった場合は、見ず知らずの人たちと10人くらいのグループでまとまって行動する形になります。(グループから離れて自由に観光することも可能です)ガイド役の兵士はベトナム語と英語で簡単な案内をしてくれます。最初はクチトンネル歴史ビデオ(英語orベトナム語)の視聴です。

クチトンネルに潜入!

ビデオを視聴したあとは、いよいよクチトンネルに潜入です!最初は半地下の病院や炊事場の見学します。次はいよいよトンネル内部の見学です。トンネル内部は非常に窮屈で、大柄の人は入ることができません。本当にびっくりするくらい狭いです。これでも観光用に拡張されているというから驚きです。トンネルは地面を掘っただけなので、けっこう汚れます。実際にトンネルに入る人は半分くらいなので、苦手な人は地上で待機できます。トンネル内部には、救護室、寝室、作戦室などがあります。

タピオカ芋と笹の茶を試飲

トンネルを出た後は、その当時ベトコンの主食のひとつであったキャッサバ芋と笹のお茶を喫食することができます。どちらも素朴な味わいでほっと一息つくことができます。喫食スペースには水やジュースも販売されています。以上でプログラムは終了です。最後に案内してくれた兵士さんに気持ちばかりのチップを渡すことをおすすめします。

クチトンネルを出た後は射撃場へ

クチトンネルへ来たのであれば、併設するベトナム軍が運営する射撃場へ立ち寄ってみることをおすすめします!射撃場までは徒歩で15分ほどです。射撃場では、AK47やM16など当時のベトナム軍とアメリカ軍の主要な重火器を試写することができます。料金は10発で600,000VND(約3,000円)。アサルトライフルは反動がすごい!

クチからの帰り道

帰り道は来た道と逆方向のバスを乗り継いでいく形になります。ホーチミン市中心部行きのバスは多く出ているため、いくつかのルートで帰ることができるでしょう。夕方の時間帯は帰宅ラッシュで非常に込み合うため、早めに現地を出発されることをおすすめします。朝早く出発すれば、お昼すぎにはホーチミン市内に戻ってくることができます。

ローカルバス旅を楽しもう

クチトンネルはホーチミンでも特におすすめの観光名所です。アクテビティも多く、日帰りでサクッといけるスポットのため、戦争や歴史に興味が無い方でも楽しめるスポットだと思います。ローカルバスでの移動は格安ですが、移動時間が長く、乗り継ぎも多少手間がかかります。しかし、ローカルバスならではの出会いや発見も楽しめるので、時間がある方はぜひローカルバスを乗り継いでいってみてください。
それでは!

著者

五十嵐 麟太郎 (Ikarashi Rintaro)

プロフィール

新潟県出身。ホーチミン在住。
ハノイ3年、ホーチミンで3年、旅行会社に勤務した後、WEB制作会社に転職。
現在はブログや友人のYouTubeチャンネルに顔を出しながら、ベトナムの魅力を紹介しています。
趣味はベトナムの戦争遺跡巡り。
【ウェブサイト】https://marketing-skater.com/
【出演中Youtube】https://www.youtube.com/channel/UCiNJac3W55hAqk8mh9p8slg

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