ホイアンに生まれた超巨大IR

在ベトナム歴10年。ハノイのIT企業にマネージャーとして赴任後、週刊誌のライター、現地スイミングスクールの代表を経て、現在はアニメーションスタジオのマネージャーを務めている日比靖昌さんが、ダナンで見つけたアレコレについて語ります。
FB: ひび やすまさ

白い砂浜が延々と続くホイアン・アンバンビーチエリアに生まれたIR

中韓の旅行客が集まる4つの要素

 「統合型リゾート=IR」。日本では一時期、地方の集客の目玉として、よくこの言葉が聞かれました。
 カジノをメインに海外から集客することの是非を巡り、かなりの議論がありましたが、最近ではあまり聞かなくなってしまいました。私が住んでいるダナンには、中国、韓国の旅行客が多く訪れています。中韓からダナンへのフライト数は、日本からの直行便の10倍以上です。なぜ、こんなにダナンに来るのかを、韓国人に聞いたことがあります。
 日本ではパチンコや競馬、競輪などギャンブルが身近に存在します。しかし、中国、韓国では、自国民への規制が非常に厳格です。そのため、カジノを楽しみたい富裕層やギャンブル好きな人々は、海外に出かける必要があるとのことでした。
 ダナン国際空港から車で約45分、ホイアンのビーチエリアに位置する「Hoiana Resort & Golf」。この大型IRは、まさに中韓の旅行客が集まる拠点となっています。彼らを引きつける理由は、観光に必要な4つの要素が揃っている点にあります。
 ①目の前に広がる健康的なビーチ。街の騒音から離れた静かな環境が心身をリフレッシュさせます。
 ②施設内のカジノ。自国では体験できないエキサイティングな時間を過ごせます。
 ③ゴルフコース「Hoiana Shores Golf Club」。名手設計のコースに多くのゴルファーが訪れています。
 ④世界遺産「古都ホイアン」へのアクセス。朱印船貿易で栄えた歴史のある街の散策を楽しめます。 
 私は、現地に2回滞在したことがあります。お客さんは、60%が中華系、30%が韓国系、10%が欧米系で、日本人のお客さんは見かけませんでした。

日本人が理解できない開発スピードとスケール感

 2026年8月現在、すでに4つのホテル、カジノ、ゴルフコース、レストラン、ゲームセンター、カラオケなどのエンタメ施設が開業しておりますが、全体の計画から見れば初期段階に過ぎません。敷地面積は約985ヘクタール(東京ディズニーリゾートの約10倍)に及びます。総投資額は6000億円以上で、現在はマスタープランの第一段階が完了したところです。
 今後は追加のホテルやレジデンス、アミューズメント施設、コンベンションセンターの拡充が予定されており、ひとつのリゾート都市、 ベトナム中部エリア最大のIRを目指した開発が進んでいます。
 「失われた30年」のせいか、私のスケールが小さすぎるせいか、正直、このプロジェクトの全体が完成するイメージができませんでした。
 ゴルフ&カジノが好きな方は、一度行ってみてはいかがでしょうか?

ールサイドで行われた歌とダンスのパフォーマンスを楽しむ
施設内には広々とした屋外プールが広がり、小さなお子さんを連れた家族も安心
カジノの入り口付近、カジノ内は撮影禁止エリア
プールサイドで行われたパーティー、ドレスコードはホワイト
プロジェクトの全体模型、現在は1/5程度が開業している
販売予定のビラ、コンドミニアムの解説を受けている富裕層の奥様
ダナン国際空港からのシャトルバスが出ている

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