「アジアプロレスサミット」雷雨の中、盛大に開催!

在ダナン商工会議所事務局兼イベント会社兼野球普及活動家の有馬章二さんが、ダナンで開催されたイベントレポートなどを隔月でお届けします。
FB: shoji.arima

雷雨が来ようとも、レスラーたちの勢いは止められない!ダナンからアジアプロレスの火が噴き上がる
試合当日は多くの観客が集まり、華やかに、そして壮大な非日常なイベントとなった
今大会の優勝者シド選手(写真右)と準優勝の秦野選手(写真左)

雷雨が世界随一のイベントを創る

 「ダナン三日月プレゼンツ・アジアプロレスサミット2025 /Mikazuki Presents Asia Pro Wrestling Summit In Danang 2025」は、全世界のプロレス界に衝撃を与えました。2日間のうち、初日は全 4試合中、2試合経過時点で雷雨となりました。今大会の目玉である「Asia Strongest Tournament」 の1回戦2試合があり、翌日のことを考えると試合を行う必要がありました。一時中断の後の雨が少し弱まった隙に、大会を続行。雷雨はとどまることなく降り注ぎ、レスラーたちのボルテージも留まることなく上がっていきました。そこで生まれたのは、プロレス界で誰も見たことがない大雨の中、野外で戦うという光景。この光景は日本やベトナムだけでなく、世界中のプロレス界にSNSを通して拡散されています。晴れている時間以上にレスラーもよりハイテンションに、また数少ないですが、残って観戦していた観客や自社ブースにいたスタッフの方は「テレビでは見られないダナンプロレス!」と盛り上がり、 空前絶後のシーンが見られるなど、大変貴重なものを魅せることができました。これは来年につながる、そして大会のタイトルの通りのビッグイベントになっていくことを確信しました。そして、日本から観客だけでなく、全世界中からプロレスファンが集まり、世界でも有数のイベントとなっていくことでしょう。

アジア最強は地元シドに決定

 それぞれのレスラーが自分の特徴を魅せつつ、熱い戦いが展開されて、ベトナムの観客も大きな歓声や反応がありました。駿河メイ(日本)&バリヤン・アッキ(インド)のミックスタッグは、 他では見られないムーブで多くの観客を惹きつけました。アジアだけでなく全世界を見渡しても、ミックスタッグを芸術の域まで高めたのがこのタッグチームです。控えめに言っても、世界最高のミックスタッグ。また、 今大会には11歳の小学生レスラー・助川蓮 (日本)、聴力障碍のあるレスラー・今井礼夢(日本) も参戦。これは、プロレス団体「HEAT-UP(ヒートアップ)」のポリシーでもある、「プロレスで社会貢献」の一つの特徴でもある、青少年の健全な育成とジェンダーレスな社会の実現を体現しているものです。また、大会タイトルにもあるように、アジア7カ国のレスラーが参戦し、熱戦を繰り広げました。今大会のメインイベントは、 アジア最強を決める決勝戦、秦野友貴(日本)対シド・グエン(ベトナム)。全体イベントの日越文化交流フェスティバルのテーマに、見事にマッチする決勝戦でした。一進一退の攻防が続くも、 最後は地元ベトナムのシド選手が勝利し、アジア全土にその名を轟かせました。勝者、敗者互いを讃えあう、そんな美しい光景を見ることができ、ここに越日友好の形が完成し幕を閉じました。このイベントを毎年育てていきたいので、来年も引き続きご注目ください。

通常、プロレスは室内で行われるため、アッキ対秦野の戦いは雷雨の中で行われるという伝説が生まれた
試合の翌日、レスラーらは障がい者施設を訪問し子ども達と交流
駿河選手とアッキ選手は、世界最高峰のミックスタッグとなった
野外に設置された、特設リングと巨大モニター。ビーチ沿いの公園に異世界が誕生

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