絵本から創造的な思考力を育む
大人も憧れる「ぐりとぐら」の世界観に浸る
~Himawari Kindergarten 編 ~
絵本に出てくるかすてらが食べられると、ワクワクしながら買い物を楽しむ園児たち
幼稚園に届いた“魔法の粉”かすてらの材料をモールで収集
2014年に開校し、2024年で10年を迎えたハノイの日系「ひまわり幼稚園」は、日本人またはハーフの1~6歳までの子どもを受け入れています。日本人保育士の数は10人で、中にはベトナム語が堪能な先生、バックパッカーとして約30カ国を旅した先生、器械体操の全国大会出場経験がある先生、重症心身障害施設や児童養護施設を経験した先生など、多才で個性豊かな指導者が揃っています。同園の特徴として、生活指導と学習指導を行う担任は分けて配置し、専門的な指導ができる体制を構築しています。加えて、給食は日本人の栄養管理士がメニューを作成。料理長も日本人の調理師が務めており、子どもたちから高い人気を集めています。
教育カリキュラムは、日本式のマット運動や鉄棒といった体育、専門コーチによる水泳、出口式の「ろんりこくご」「ろんりさんすう」、さくらさくらんぼのリズム遊び、ヤマハ音楽教室の音楽授業といったように、日本と変わらない教育環境を子どもたちに提供しています。英語学習においても、グレープシード(Grape SEED)という口頭言語習得カリキュラムを導入しており、日本語を十分に学びながら第二言語として習得できるように日々40分の授業を行っています。
子どもたちが最も楽しみにしていることの1つに、毎月1回の園外保育があります。各クラスの担任が考えた「ねらい」を基に、デイリープログラムを作成して実施しています。最近好評だった園外保育は、年長のぞう組において、絵本「ぐりとぐら」の物語から、ぐりとぐらがかすてらを作るための魔法の粉を幼稚園まで持ってきてくれたという設定を作り、粉以外の材料を買いに、園児たちはロッテモール・ウエストレイク(Lotte Mall Westlake)へと足を運びました。自分たちがかすてらを食べるには何が必要かを自ら考えて、トッピングのクリームやチョコレートを購入し、翌日は実際にかすてら作りに挑戦します。そのような経験を通して、目標に向かって行動ができる子に育つような日本式の保育に取り組んでいます。
「ぐりとぐら」かすてら作りの旅
9:30:バス乗車
9:40:ロッテモール・ウエストレイクに到着
9:40〜11:00:買い物体験
11:00:モール出発
11:30:幼稚園に到着
ふんわりとしたかすてらが完成。あまりの美味しさに笑みがこぼれる
主任
佐々木有未 先生
幼児期は、遊びを通して日々多くのことを学ぶ大切な時期です。この時期に、子どもたちがのびのびと遊べる環境の中で、主体的にしっかりと遊び込み、たくさんのことを学び合うことで、心身ともに強く正しく優しい子どもに育ってほしいと願っています。また、子どもは3歳ごろからいろいろな事に興味や関心を持ち始めます。本園では、発達段階に応じて、一人ひとりが楽しみながら個性や可能性を伸ばしていくことを念頭に、教育にあたっています。何事にも積極的に挑戦し、頑張ったことによる達成感や成功体験をたくさん経験してほしいですし、自信をもって、自分らしくのびのびと成長していってほしいです。そのためにも、職員一同が力を合わせて、日々愛情を込めて見守り、保育にあたっていきます。子どもたちがこれからの未来をたくましく幸せに生きていくために、生きる力の土台をしっかりと育てていきます。ぜひ一度、ひまわり幼稚園にご来園いただくと、キラキラした笑顔のかわいい子どもたちに会うことができますよ。
ひまわり幼稚園
Himawari Kindergarten
住:242 Au Co, Tay Ho, Hanoi
電:024-3646-3239