興味関心は、まず身の回りからワクワクする旅先で好奇心を満たす

ベトナム文化が色濃く残る各地へ赴き
地域社会への深い知識と野外活動スキルを習得
～United Nations International School of Hanoi編～

10月のサパの天気は寒すぎず雨も降らないため、野外活動にはちょうど良い

現地の生活を味わいながら自然を満喫
都会とはひと味違う、豊かな学習経験を提供

国連開発計画（ＵＮＤＰ）とベトナム教育訓練省の間で締結された覚書に基づき、インターナショナルコミュニティ向けの文化的非営利教育機関として１９８８年に設立された国連国際学校ハノイ校（ＵＮＩＳ Ｈａｎｏｉ）は、３歳児〜高校生を対象に、国際バカロレア (IB)の初等教育からディプロマプログラムまでの一貫教育を実施しています。生徒の批判的思考力、異文化理解力、グローバルな視野を養うことに重点を置き、教育課程は国際的な基準に合わせて構築されており、探究に基づく学習、教育への全体的なアプローチ、グローバル化した世界で成功するための心構えを持った人間形成に力を入れています。

同校の生徒の国籍は計65カ国に及び、生徒たちが世界各地の異なる視点、伝統、文化に触れる機会を得られる絶好のチャンスを存分に生かしており、学校での学びをより豊かなものにしています。28カ国から集まった経験豊富な教師陣は、68％が国際的なカリキュラムの指導に関する修士号または博士号を持っているほか、60％がインターナショナルスクールで10年以上の教育経験などを有しています。

課外活動プログラムは、一般的な学術カリキュラムの枠を超え、目的意識を持った活動に積極的に参加できる機会を生徒に与えています。例えば、スポーツ、芸術、社会奉仕、リーダーシップ開発などが含まれ、生徒たちは教室外で自分の興味や特技を発見しながら、人間的な成長や地域社会との関わりを深めることができます。小学校４年生以上の生徒を対象に企画され、自然探索や地元の文化に触れるチャンスを増やすことで、学習経験全体の質を向上させています。行き先は、ベトナムとの文化的なつながり、同校の価値観に合致する学び、地域社会との誠実かつ相互的な関わりを持つ機会、安全と判断されたリスクアセスメントの結果などの要素に基づいて、毎年異なる内容で計画されます。

2０２３年10月、10年生（日本の高校１年生に相当）はベトナム北西部の山間部にあるサパ（Ｓａｐａ）市社を訪れ、徒歩で散策し、機織り、布染め、料理などの伝統的な活動に参加しました。オープンマインドで原則的な態度で地元の人々と関わることにより、山岳少数民族の伝統文化に対する認識を高め、観光業が農村社会に与える影響について理解を深めるとともに、必要な新しいスキルを獲得、育成、実践しながら野外活動への自信をつけることを目標として実施されました。

3泊4日サパの旅

【1日目】　バスでハノイを出発→サパ市社の宿泊施設に到着→ファンシーパン（Fansipan）山を見学
【2日目】　徒歩で周辺を散策、地元の暮らしを体験→地元の学校で遊び場作りの奉仕活動→交流会＆夕食
【3日目】　ナビゲーションスキル＆リーダーシップ訓練→トレッキングチャレンジに参加→地元の学校で遊び場作りの 奉仕活動（２日目の続き）
【4日目】修学旅行の振り返り→ハノイへ出発