カップフォー編

カップフォー編
静岡県出身、本誌で編集アシスタントのインターンをしている大学生です。食材の好き嫌いがないのが自慢で、いろいろなものを食べるのが大好きです。ベトナム滞在は今回が初。1日3食ベトナム料理を食べ続けていて、ウマい!と感じる料理を探しています。すでにベトナムにどっぷりハマっている僕から皆さんへ、ベトナムの魅力を発信していきます。

ベトナム国内で製造されているカップ麺の消費量は、世界トップ5に入るほどの人気を誇っています。スーパーマーケットに行くと、日本でもおなじみのラーメンタイプから洋風のスパゲッティまで、様々な種類の麺が並ぶ商品の数々。今号は、国民食ともいわれるフォータイプのものに絞り、3つのブランドを選んで食べ比べてみました。

目次

Cung Dinh/クンディン
フォーボーハノイ
Pho Bo Ha Noi 1万4300VND

カップ麺メーカーとして多くの国民から親しまれているクンディン社が発売するカップフォー。ブランド名は、日本語で宮殿を意味します。トッピングはそれぞれが小分けのパックで分けられて入っており、苦手な具材や調味料がある場合は取り出せる仕様になっています。

蓋を開けると、まずはライムの香りがふんわりと漂い、少し遅れてさっぱりとした牛骨スープの香りが広がってきます。麺は平麺でスープがよく絡み、米麺ならではのもちもち食感がやみつきになります。牛骨スープはパクチー、バジル胡椒などがきいており、全部飲み干してしまうほどあっさりとした優しい味でした。

Micoem/マイコエム
フォーチョン
Pho Tron 1万5500VND

マイコエム社は、インスタント麺の開発において20年以上という長い歴史を持ち、国民からの厚い信頼を得ています。麺は、ベトナムの家庭で広く愛用されているコシのあるもののため、より家庭に近い本場のフォーを楽しめます。他の2ブランドとは異なり、スープなしのフォーで、黒豆ベースの濃厚ソースと合わせて食べます。

韓国のジャージャー麵に似た味で、ほんのりと甘い香りが漂います。ベトナムの一般的なフォーらしい柑橘系の酸味は後から口に広がり、味のバランスはしっかりととれていました。平たく厚い麺は、ローカル店などでよく口にするフォーやジャージャー麵とは異なり、つるつるとした舌触りともちっと柔らかい食感が特徴的でした。

VIFON/ヴィフォン
フォーティットボー
Pho Thit Bo 2万8900VND

ベトナム国内の老舗カップ麺製造企業として知られるヴィフォン社は、合成着色料を一切使用せず、食品衛生と安全性を最優先に考えた製品作りにこだわっています。国内の食品品質規制を満たすだけでなく、厳格な品質管理基準を有する日本などの国外からも高い評価を得ています。

塊の大きい牛肉入りで、香辛料の香りを強く感じます。特有の獣臭さは感じず、肉には出汁がしっかりと染み込んでいるので食べやすかったです。スープはやや塩気が強く、脂も多めなため全体的に濃厚ですが、しつこさはなく、重たく感じることはありません。コシのある麺は食べ応えがあり、ガッツリ食べたい時におすすめです。

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