おそうじを中心とした生活知識が豊富な田丸氏が、ベトナムで過ごす際の豆知識をご紹介。今回はハノイの汚れについて考察していきます。

目次

ベトナム・ハノイの汚れトップ3

ベトナムと日本の環境では異なる点が多くあります。例えば、日本の首都である東京とベトナムの首都であるハノイを比較すると、東京は温暖湿潤気候で、一年を通して気温の変化が大きく四季が明確であり、降水量が多いことが特徴です。一方、ハノイは温帯夏雨気候で春と秋が短く、夏にはスコールのような雨が多く降り注ぎ、高温多湿となります。気候だけでなく、習慣や歴史も大きく異なります。様々な違いから人々の習慣、住居の素材や生活のスタイルにも影響が表れ、日々の生活の中で気をつけるポイントが変わってきます。今回はベトナム、特に私が在住するハノイに着目して、最も気になる汚れと対策をまとめてみました。

1.ホコリとPM2.5

近年のハノイの大気汚染は深刻で、PM2.5や粉塵が大気中に多く含まれています。窓や換気口からそれらは侵入し、家具や床にも積もります。その汚れを放っておくと、アレルギーや呼吸器系の健康リスクを引き起こす可能性があるため、定期的な掃除が必要となります。

【対策】
①エアコンのフィルターをこまめに水洗いする
②換気口や窓、棚、テーブル、床などを水拭きし乾拭きまで行う
③室内にいる際は空気清浄機をこまめに運転させる

2.カビと水垢

ハノイに来て最初に悩まされるのがカビと水垢でしょう。じめっとした湿度と気温の高さにより、バスルーム内にはカビと水垢が、キッチン棚やクローゼットの中にはカビが、容易に繁殖します。カビもアレルギーや喘息といった健康被害をもたらす可能性があります。また、カビは一度発生するとなかなか無くなることはないため、発生させないことが重要です。

【対策】
①エアコンのドライモードをこまめに使用して湿度を下げる
②除湿機や除湿剤を使い、湿度を上げないようにする
③シャワーを使用した後はスクイジーで水気を切って滞水させない

3.油汚れ

ベトナム料理は炒め物や揚げ物が多く、日本よりも油を使用した料理が多いことが特徴です。湿度が高い場合、調理中に飛び散った油は壁や換気扇にこびりつきやすくなります。油汚れを見逃して放って置くと、粘着性の高さから掃除が困難になり、害虫の発生にも繋がります。調理後は定期的に調理場をこまめに拭き取るように心がけることが大切です。

【対策】

①調理中は周りに物を置かないようにして掃除をしやすい環境を整えておく
②コンロ周りにアルミシートを設置して油ハネを極力抑える
③調理後、キッチン用洗剤とタオルで壁やテーブルや棚の戸などを拭き取る

ベトナム、特にハノイのように湿度の高い地域では汚れが発生しやすく付着しやすいという特徴があります。その上でとても大切なことが、掃除を習慣化するということです。掃除は面倒かもしれませんが、大切な家を長く使うためにもぜひ定期的な掃除にトライしてみて下さい。

Info

Cong Ty Tnhh KIREI PRODUCE VIETON代表 田丸仁

日本のオリコン顧客満足度ランキング調査において、ハウスクリーニング部門で総合1位を5年連続で獲得し続けた「おそうじ革命」を展開するKIREI produce(キレイプロデュース)へ2018年に入社。社長秘書、加盟開発営業部長、おそうじ革命事業部長を経て、2023年に海外事業部長に就任。ベトナム・ハノイに海外1号店を2024年4月に立ち上げた。今後は「世界中をKIREIに!」をモットーに、世界22カ国へ展開予定。

https://linktr.ee/hitoshi.t

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