おそうじを中心とした生活知識が豊富な田丸氏が、ベトナムで過ごす際の豆知識を紹介します。今回は、ベトナムのトイレ掃除の方法について考察していきます。
ベトナムのトイレを安心して使用するために
ベトナムと日本のトイレは、異なる点が様々あります。初めてベトナムのトイレを利用する人は、日本の方が清潔すぎるが故に抵抗があるかもしれません。今回は、皆さんが安心してベトナムのトイレを利用できるように、トイレのお手入れ方法や使い方を紹介していきます。

ベトナムと日本の違い

まず大きく異なる点は、温水洗浄便座です。日本の場合、トイレのサイドに洗浄用のボタンがついているものが多いでしょう。しかし、ベトナムの場合は写真のように、手で持つシャワータイプが一般的です。水が勢いよく出るため、初めて利用する人は上手く使えないという声をよく聞きますので、握りすぎないように注意して下さい。ちなみに、そのシャワーはトイレ掃除の際にも使います。
トイレ掃除用の道具と洗剤

トイレ掃除用の道具は自分が使いやすいもの、洗剤は自分の好きな匂いのもので全然かまいません。値段の高い道具や洗剤を使う必要も全くありません。
【トイレ掃除に用意するもの】
・トイレ掃除用洗剤1つ
・アルコール剤1つ
・トイレ用タオル2つ
・便座とフタ用のスポンジ1つと便器用のスポンジ1つ
・ゴム手袋1つ
トイレの掃除方法

ベトナムのトイレ掃除は、日本とは手順が異なります。以下の手順を参考にして、トイレ掃除を進めて下さい。
①トイレ全体をシャワーの水でしっかり濡らす。
②便座とフタ用のスポンジにトイレ掃除用洗剤を塗布し、フタ、便座、シャワー本体を軽い力で擦り洗いをする。
③便器用のスポンジにトイレ掃除用洗剤を塗布し、便器内と便器周りを少し強い力で擦り洗いをする。
④トイレ全体をシャワーの水でしっかり洗い流す。
⑤トイレ用タオルを用意し、しっかり拭き取る。
⑥フタ、便座、シャワー本体、流しボタンにアルコール剤を吹きかけ、新しいタオルで軽く拭き取る。
※もしトイレだけ分離されているタイプやトイレ周りを濡らしたくない人は、①の工程は不要です。替わりに、濡れたタオルで拭き、洗剤もタオルで拭き取るようにしてください。
トイレ掃除で大事なこと

トイレ掃除用道具とタオルはしっかりと洗い、日干しして乾燥させてから片付けましょう。実は、トイレで最も細菌が多い場所は、トイレ掃除用道具です。細菌の数は1億個以上と言われ、トイレ掃除用道具を適切に扱うことが大切です。また、ゴム手袋は使い捨てのものがおすすめです。
手洗いは肘までする トイレ掃除に夢中になっている間に洗剤の泡や細菌が腕にまで飛散することがあります。手のひらだけでなく、爪の隙間や肘までよく洗って下さい。ゴム手袋をしていても、手洗いは必ず必要です。感染病はトイレでは起こりません。糞口感染、つまり手についた菌が食事とともに口の中に入り感染病が発症します。そのため、手洗いをしっかりと行って下さい。
Info
Cong Ty Tnhh KIREI PRODUCE VIETON代表 田丸仁
日本のオリコン顧客満足度ランキング調査において、ハウスクリーニング部門で総合1位を5年連続で獲得し続けた「おそうじ革命」を展開するKIREI produce(キレイプロデュース)へ2018年に入社。社長秘書、加盟開発営業部長、おそうじ革命事業部長を経て、2023年に海外事業部長に就任。ベトナム・ハノイに海外1号店を2024年4月に立ち上げた。今後は「世界中をKIREIに!」をモットーに、世界22カ国へ展開予定。
