昆虫や爬虫類といった、日本の食卓ではほとんど見かけないゲテモノ料理の世界。見た目のインパクトにひるみつつも、一歩踏み込めば、そこにはベトナムの文化や歴史、食の多様性が広がっていました。今回は、未知の味覚を堪能できるレストランを紹介します。

ハノイ医科大学近くにある「クアンキエンチム」は裏路地にあり、かつ外観が民家そのもののため、地図を頼りに訪れても見つけにくく注意が必要です。店舗は民家の中にある階段を上った3階にあり、店内にはベトナムの民族衣装や絵画が飾られており、地域文化の要素が随所に見られるのが特徴です。
今回の取材でオーダーしたのは、油の香ばしさとクルミのような旨味も感じられる素揚げの「クモ/Nhen」(10万VND)、サクサクとした軽やかな食感とエビせんのような風味が特徴の炒め料理「セミ/Ve Sau」(8万VND)、まろやかでコクがある炒め料理「アリの卵/Trung Kien」(12万VND)、孵化する前のアヒルの卵「ホビロン/Hot Vit Lon」(10万VND)など。同店では、鴨の血を使った「おこわ/Com trang」(10万VND)が特に人気で、もち米の甘みと血のコクをしっかりと堪能できます。
どの料理も見た目や食感に驚かされるものの、いずれもベトナムの農村部や山岳地帯などで昔から食べられてきた人気食材です。食材はすべて乾燥、素揚げ、燻製など保存に適したものであり、たんぱく質やミネラル、ビタミンも豊富。栄養価を重視した暮らしの知恵に基づいており、ベトナムの食文化を深く知るきっかけにもなります。





住: 51 Tam Khuong, Kim Lien, Hanoi
営: 9:30~14:30/17:30~23:00
FB: Quan Nhau Kien Chim
