ヘビと共に生きる穏やかで静かな村レマット村

足を運びやすい観光地から非日常を味わえる地方まで、場所ごとに全く異なった特徴を持つベトナム。今回は、そんなローカルの中でも一風変わった、ヘビと関わりのあるレマット村を紹介します。新たな出会いに心が躍ること間違いなし!

立派な造りをした村入口にある門をくぐり、いざヘビの世界へ

 ハノイ市内中心部に位置するホアンキエム(Hoan Kiem)湖周辺から、バイクタクシーで北東方面へ約30分のところにあるレマット村。別名、ヘビ村とも言われるこの村は意外にも、清潔感が漂う立派な家が建ち並び、静寂に包まれ落ち着きのある
雰囲気が漂っています。
 レマット村の門をくぐり奥へ進んでいくと、ヘビ料理を扱ったレストランが複数見えてきます。料理の参考価格は、どの店もおおよそ30 ~ 40万VND。フォーやブンチャーといった定番の地元料理と比べると少し割高ですが、日本ではなかなか味わ
えない料理をお腹いっぱい食べることができます。
 ヘビの味は淡白で噛み応えがあり、ソースを付けることでまた違った風味を楽しめます。関節や骨が強くなるといわれるヘビ酒は40度と強めですが、優しい味わいで飲みやすいです。比較的最近作られたものはアミノ酸のようなほんのりとした甘みを感じるのに対し、7 ~ 8年ほど熟成させたものは複雑な層と長い余韻を併せ持った深みのある味わいです。お酒の瓶の中には、漬け込まれたヘビが巧妙に形作られていて、製造の技を垣間見ることもできます。
 レストラン「チンタン/ Chin Thang」や「フオンクエ/ Huong Que」ではヘビが展示されているほか、気前の良い料理人が実際にヘビを触らせてくれたり、ヘビの解体ショーを見せてくれたりします。ヘビの触り心地はツルツルしていて、皮は革のように堅く、ひんやりしているのも特徴です。どのように掴めばよいか迷いますが、店主が持ち方を丁寧に教えてくれるため、安心して触れることができます。

村内にある寺。門には細かいデザインが施され、歴史を感じられる造り
店で飼育しているヘビを触らせてくれた。ヘビは優しく触れば危害を加えることはない
シャーと威嚇するコブラ。ケースの中にいるため安心して眺められる

住: Viet Hung, District de Long Bien, Hanoi

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