ベトナム特有?街で見かける脚の傷跡の原因はアレ

ベトナムの街を歩いていますと日本ではあまり見ることのない箇所にケガを負っている、またはその傷跡がある人を見ることが多々あります。場所は足首の少し上からふくらはぎ辺りになりますが、なぜこんなところをケガする人が多いのかと疑問に思いましたので、今回は実体験を基に解説しようと思います。

ベトナムに来た当初から気になっていたが・・・

ベトナムに来た始めの頃に職場の女性がふくらはぎに包帯を巻いて出社していたことがありました。日頃やり取りする間柄ではなかったのでそのときにケガの理由を聞くことはなかったのですが、しばらくして外でも同じ箇所をケガしている女性を見ましたので少しずつ気になり始めます。意識するようになると似たような例を見る機会が増えますが、数としては男性よりも女性が多く見られたので、何か性別的なものが関係しているのだろうかと思いましたが不明のままでした。しかしある日に自分が同じ目に遭い理解することになります。

ケガの原因はバイクだった

このふくらはぎに傷ができる原因、 どうやらバイクに依るものだったようです。一つは焼けたマフラーに接触して起こる事故で、降車時や停車したバイクに脚が当たるなどして火傷をしてしまいます。
そしてもう一つは後続のバイクの前輪が前(自分)のバイクで脚を地面についているところに当たるといった事故があります。
ハノイやホーチミンなどの都市部ではラッシュ時にバイクの渋滞が起きますが、そのときのバイク同士の車間は非常に狭いものとなっています。少し注意を怠りますと後ろのバイクの前輪が自分のバイクの後輪にぶつけられるというのはよくある話。運が悪いと停まっているときに自分の脚をやられてしまいます。私も数年前に同じ目に遭い同じ箇所をケガしました。その時はジーンズを履いていましたが、それでも皮がめくれて血が出たものです。
また先ほど男性よりも女性に多い気がすると書きましたが、ベトナムの女性は素足の方が多いのでケガをすればそれだけ傷が深く跡に残りやすくなりますし、日頃から男性よりも素足の方が多いので目立ちやすいというところが理由かと考えます。

なぜ共通してそんなところをケガするのだろうかと疑問に思っていたことが自ら体験することにより思い知ることになりました。原因がバイクと渋滞だったというのは何ともベトナムらしいと言いますか、これも一つの文化と言えるでしょうか?

著者

稲田 琢磨

SESSA VIETNAM CO.,LTD代表

プロフィール

ベトナムで7年ほど人材関連の仕事に従事し、2021年人事コンサルティング会社SESSA VIETNAMを企業。「人材紹介」「人事労務相談」「労働許可書取得代行」などのサービスを中心に企業、求職者向けの人事コンサルティングを展開。
日常でベトナム人を観察しながらベトナムの「なぜ・なに」を考えるのが日課となっている。座右の銘は「為せば成る、なるようになる」
【公式HP】https://www.sessa-jp.com

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