一生に一度の出逢いを大切に「志動」今を受け入れ、それが未来へつながることを信じて

倶楽部舜ママ
上原千香子さん

　この2年間を振り返ると、すべてのことに対して感謝という言葉しか思いつきません。57歳になってはじめての海外ベトナムへ、右も左もわからないこの地で人の優しさに触れてきました。ホーチミンで出逢った方々は『舜』発祥の地である沖縄で感じた人の温かさと、どことなく似ているような感覚も覚えました。もしかしたら私の方が本当のおもてなしを受けていたのかもしれませんね。
　ホーチミン市に進出する際、まずはベトナムという国に対してリスペクトの心を持ち、初心に戻り、人を思う気持ちを改めて強く意識しました。特にベトナムの方々は、親や家族を誰よりも大切に思っています。日本は少し薄れて来たよ
うな気がします。
　このお仕事をさせていただいて30年、いろんな方々と接していく中で、１番心に残ったのは「君に時間がある限り、多くの人と惜しみなく逢いなさい。それは君の財産になるから」という言葉をいただいたことです。この２年ではそれを実行したところ、本当に出逢った方との交流全てが財産となりました。実感したからこそ今でも大切なこととして心に留めています。一緒に働いているスタッフたちにも心がけるよう伝えています。舜はい つも「感謝」「謙虚」「品格」を掲げてお客様をお迎えしています。言葉はうまく伝わらなくても、心に触れる事はできませんが、人を想う思いやりや優しさには触れる事ができます。舜は人生の通過点でしかありません。だからこそスタッフにもその３つを理解してもらい、日本式の高級クラブという誇りを持って働いてもらっています。
　今後の１番の目標は、この舜の空間がベトナムの方々の間でも社交の場として必要な空間だと理解してもらえるようになることです。そして、今ここで日本流のもてなしを提供できるベトナム人スタッフたちが、自信と誇りを持ち、今後もベトナムでこの高級クラブ舜を繋げて行ってくれるとうれしいですね。