U17サッカー日本代表元Jリーガー
井上寛太
1991年生まれ。京都府出身。立命館大学を経て、Jリーグとヨーロッパでプロサッカー選手として活躍。育成年代では、日本代表のキャプテンも務めた。現在は、ハノイの日系スポーツアカデミー「SSA(さくらスポーツアカデミー)」の代表を務める。
プロ選手時代の思い出を教えてください。
特に印象的だったのが、 1年目の新体制発表の時。 会場を埋め尽くすサポーターの皆さんが、自分のための応援歌を大合唱してくれた光景は今でも強く覚えています。あの瞬間は鳥肌がぶわっと立ち、 同時にプロとして頑張るぞと、 自然と身が引き締まりました。でも少しだけ、 そのサポーターの中に僕の親も混ざっていたのが見えた時は、 妙に気恥ずかしか ったです (笑)
プロの世界に入 っ て大変だ ったことは何ですか?
まず挙げられるのがやはり、 競争の激しさです。特にヨーロッパでは、 若くてスキルもすばらしい選手が次々と登場するので、 常に結果を求められる環境でした。チーム活動においては日本の常識が全く通用しないし、 理不尽に感じることも多く、 その壁を越えていく力を身に付ける必要がありました。
プロを目指す子どもたちに一番伝えたいことは何ですか?
一線で活躍する選手は、 最高に幸せな仕事であり、 華やかな世界だけれども、 その分覚悟と心の強さが必要であることは、しっかりと理解してもらいたいです。そこで、 強く伝えたいことが2つあります。1つはとにかく今を一生懸命に頑張ること。そしてその頑張りは、 今は見える形にならなくても、 将来何らかの形で必ず活きてくるということです。もう1つは、 矢印を自分に向けること。もし何かで上手くいかなくなった時に、 周りの環境や誰かのせいにするのではなく、 まずは自分に矢印を向けてほしいです。人生において、 困難な局面は必ず訪れます。そのような時に言い訳や他責にするのではなく、自分自身と向き合い、 考え、 行動できる!そんな大人になっ て欲しいなと思います。
ベトナムでサ ッカーを学ぶ利点を教えてください。
ベトナムのスポーツ界は発展途上にありながら、 サッカーにおいては日本人のプロコーチや元プロサッカー選手が在住しており、 技術はもちろん、 人間力の部分もしっかりと指導してくれる環境が整っています。そして、 日本人以外のさまざまな国の子ども達とスポーツ交流ができるのは、 ベトナムの首都・ ハノイならではの利点です。私もSSA のコーチ陣も、 子どもたちの夢を全力で応援しています。
Info
さくらスポーツアカデミー/Sakura Sports Academy
電:088-806-6077(瀬村)
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