
ベトナム人から日本人以外の国の人に間違われたことはありますか。日本人の多くが東南アジア各国の人を見分けられないのと同じように、ベトナム人も北東アジア(日本、韓国、中国など)の人を見分けることは困難です。しかし、ある程度経験を持つと日本人の見分けができるようになってくるというベトナム人の話を聞きました。今回はベトナムにおける日本人の見分け方について紹介します。
経験がなければ韓国人
普段、外国人と接する機会や経験のないベトナム人が、北東アジア系の顔立ちと判断すると、大体は「韓国人か?」と聞いてきます。これは実際にベトナムに居住している韓国人が多いことや、KーPOPやドラマなどメディアを通して見る機会が一番多いことによります。特に色白の人は韓国人と思われることが多く、日本人なのに親しみを込めて韓国語で挨拶されるなんてこともあるかもしれません。それだけベトナム国内における韓国人の存在が大きいということでしょう。

顔立ちでの判断は難しい
実際に日本に住んだ経験や、常に色々な日本人と接しているとかでなければ、日・中・韓の顔立ちの違いはよく分からないそうです。韓国人は目が比較的切れ長の人が多いと説明しても、日本人でもそんな目の人がいるだろうと言われれば反論できません。ベトナム人からすれば北東アジアの人は全体的に目が小さいという印象があるので、普段から見慣れるような環境がなければ、その辺りの見分けはなかなかできないようです。
日本人の特徴
実際のところベトナム人でも日本人のような顔の人はいますし、日本に住んでいるベトナム人が通りすがりのベトナム人を日本人と間違えることも普通にあります。ただ、振る舞いやしぐさを見れば、その人が日本人と分かるはっきりとした基準があるそうで、それはお辞儀や会釈だと言います。とにかく日本人は韓国人や中国人と比べて頭を下げる機会が多いとのこと。出会いや別れ際の挨拶だけではなく、店で料理が届いた時の店員への会釈や、いわゆる「どうも」に対する頭を下げる頻度が他国と比べて全く違うのだとか。このしぐさが日本人の謙虚さや穏やかさを表していると美徳のように語ってくれました。
昔、私がミャンマーへ旅行に行った時の話で、あるホテルでビジネスマンと思われる二人の日本人男性がロビーですれ違う場面がありました。恐らく顔見知りではあるものの、立ち止まって挨拶するほどでもない仲といった感じで、お互いに笑みを浮かべながら無言で頭を下げ、颯爽と歩いていきました。こういう日本人独特の掛け合いに何とも言えない気品を感じたものです。

著者
稲田 琢磨
日本国社会保険労務士有資格者
SESSA VIETNAM CO.,LTD代表
プロフィール
ベトナムで10年以上、人材・人事業務に携わり、現在は自ら起業した「SESSA VIETNAM(セッサベトナム)」にて、主に「人材紹介」「人事労務相談」「労働許可書取得代行」などの人事コンサルティングサービスを展開。日常でベトナム人を観察しながらベトナムの「なぜ・なに」を考えるのが日課となっている。ベトナム人妻と2人の子どもを育てながら、日越の二言語教育に日々奮闘中。
【公式HP】https://www.sessa-jp.com

