ベトナムの夏、日本の夏

日本では夏真っ盛りで暑い日が続いています。一方、四季のあるハノイでは夏の終わりを迎え、8月以降は秋に入っていくという時期です。かつては徐々に気温が下がり涼しくなっていくと言われていましたが、それも今や昔。まだまだ暑い日は続きます。今回はベトナムの暑さについての話です。

昔は涼しかった? 

ベトナムの北部や中部では、夏のピーク時に40度に達するような日も珍しくなくなりました。東南アジアの夏なので、それぐらいの気温になるのは普通なのかと思いきや、20~30年前はそこまでの気温になることはなかったとのこと。日中は暑いものの、日が暮れると比較的過ごしやすく、心地よい夜風で涼を求めることもできたと言います。日本でも昭和生まれの世代は、当時の夏と現在の夏の暑さは明らかに異なっていることを自覚できるかと思いますが、多くのベトナム人も似たような感覚をもっているようです。 
ではないことが大きいと言えます。

天気予報から見る経済発展

ローカルの天気予報を見ていますと、真夏の気温が上がるような日には暑さに対する警戒として、「日中はできる限り外出を控えましょう」とか「エアコンで室温を適切に調整してください」といった話が出ます。しかし、10年ほど前は「エアコンで~」といった話はなかったように記憶しています。というのも当時は、どこの家でもエアコンがあるのは普通ではなかったですし、あったとしても客人が来たときなど特別なときにだけ使用する家庭が多かったものです。天気予報でエアコンがある前提での暑さ対策の話をしているのを聞くと、そういう社会になったんだなぁと感慨深くなります。

行事への影響

このように昔より暑くなったというベトナムですが、屋外行事などの変化は今のところそれほどなさそうです。かつての日本は夏でも屋外行事ができるレベルの暑さでしたので、ここにきて夏祭りや甲子園、運動会といった行事の開催時期や内容に見直しが入っている一方、ベトナムは元々夏は暑く、この時期は昔から日中の行事ごとは控える傾向がありました。どちらかというと屋外労働者に対する影響が強く、建設現場のワーカーや農業従事者などに対する熱中症対策の呼びかけが以前よりも多くなっているように感じます。 

最近では商業施設や飲食店などはエアコンが利いているのが普通ですし、各家庭でのエアコンの普及はかなり進みました。ただ個人的に家で日中からエアコンをつけるのは贅沢という精神が染みついていまして、今も日中は扇風機で過ごしています。 

著者

稲田 琢磨

日本国社会保険労務士有資格者

SESSA VIETNAM CO.,LTD代表

プロフィール

ベトナムで10年以上、人材・人事業務に携わり、現在は自ら起業した「SESSA VIETNAM(セッサベトナム)」にて、主に「人材紹介」「人事労務相談」「労働許可書取得代行」などの人事コンサルティングサービスを展開。日常でベトナム人を観察しながらベトナムの「なぜ・なに」を考えるのが日課となっている。ベトナム人妻と2人の子どもを育てながら、日越の二言語教育に日々奮闘中。
【公式HP】https://www.sessa-jp.com

Profile Picture

If you like this article, please
Like or Follow !

  • Copied the URL !